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築150年古民家リノベ~私の建築の原点~

櫻田 亜貴子

櫻田 亜貴子 (スタッフのつぶやき)

みなさま、こんにちは。住工房森の音の櫻田です。

今回は、ちょうどこの夏お引渡ししました「築150年古民家リノベ」についてお話しさせていただきます。現場は、古民家の屋根裏にある小さな1室の断熱改修・リノベーションです。
実はこのお部屋、私にとって非常に深く、特別な思い入れのある空間なのです。

「おばあちゃんの花柄ブラウス」と思い描いた理想


この小さな屋根裏部屋は、かつて父の兄弟たちが代々使い、そして私自身も中学生の時の3年間を過ごした場所です。
当時の部屋の壁紙は、例えるなら「着古したおばあちゃんの花柄ブラウス」のような、なんとも渋い柄でした。多感な中学生時代、その壁を見つめながら「もっとこんな部屋だったらいいのになあ」と、毎日のように理想の空間を思い描いて過ごしていました。

壁の中から現れた歴史と、住み継ぐということ

時が経ち、現在は中学生になる姪がこの部屋を受け継ぐことになりました。これからの季節も快適に過ごせるよう、断熱改修のためにいざ解体を進めると、古民家ならではの驚きが待っていました。

天井からは長い年月を経て真っ黒になった立派な梁が姿を現し、壁の中からは昭和時代の新聞やポスターがタイムカプセルのように出てきたのです。それらを目にした時、この家が刻んできた150年という長い歴史の重みと、家族の営みを肌で感じました。

30年越しの夢と、建築への想いの原点

自分が中学生の時に抱いた「こんな空間にしたい」という密かな夢を、30年の時を経て、姪のおかげで自分自身の手でリノベーションして叶えることになるとは、なんとも不思議な巡り合わせです。

そして、今回の改修を通じて改めて気づかされたことがあります。 あの花柄の壁紙の部屋で「もっと心地よく、もっと自分らしい空間にしたい」と強く願ったあの時の気持ちこそが、私の「建築への想い」に立ち返る原点だったのだと。

世代を超えて家を「住み継ぐ」ということは、ただ建物を残すだけではなく、その場所で過ごした人々の想いや記憶のバトンを次へ渡していくことなのだと、深く実感しています。

新しく生まれ変わり、しっかりと断熱された暖かなこの部屋で、姪がどんな時間を紡いでいくのか、楽しみです。 住工房森の音でも、皆様の大切な住まいを未来へ「住み継ぐ」お手伝いを、これからも初心を忘れず、心を込めて行っていきたいと思います

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